奥四万十市町情報ブログ

事務局2023/03/29

【奥四万十インタビュー 観光×仕事 No.5】須崎市を通したひとときの出会いが繋げる面白さ。人も仕事も町も、一期一会を楽しもう。

奥四万十エリアの観光に関わる人々をインタビューするブログです。

今回は、須崎市役所 文化スポーツ・観光課 の 松本さんです。

 

須崎市 文化スポーツ・観光課の 松本 友理奈(ユリナ)さん。令和4年度が勤続10年目。観光担当は2年目ですが、須崎市は令和4年度から文化スポーツ・観光課が新設されています。仕事とは縁を楽しむものというポジティブな話を聞く事ができました。

 

【 No.5 須崎市役所 文化スポーツ・観光課 松本さん 】

 

—-松本さんは観光担当になって何年目ですか。

 2年目です。前年度までは元気創造課 商工観光係が観光担当でしたが、令和4年度から文化スポーツ・観光課が出来ました。その商工観光係の時に1年、新しく課ができてから続いての配属です。役場に入ってからは丁度10年目です。平成25年4月採用です。須崎市のキャラクター「しんじょう君」が生まれた年なので、ばっちり覚えています(笑)

それまでの部署は、1~5年目までが福祉事務所で、その次が税務課に3年間、その後に元気創造課、文化スポーツ・観光課に至ります。

 

—-主な観光の仕事はどんな事をされていますか。

 何をどう言ったらいいのか。。。観光の仕事全般です。祭りの期間中は、申請手続きの作業、それ以外の時期は、問い合わせについて調べたり、取材対応、記事校正などの対応作業が多いですね。

 昨年度は、よく須崎市の観光スポットを見に行きました。私は須崎市の人間では無いので場所が把握できていなくて。恥ずかしながら雪割桜を見たのは去年でしたし。電話問合せで行き方を聞かれても、そこがどこかわからないとか、名前を知っていても自分が行った事が無いので、どういう風に説明をしたらいいのかわからず、戸惑いました。須崎市に「樽の滝」という場所があって、「車椅子で行けますか?」と聞かれても、自分が行った事がないので「えっと。。。」っとなる感じです。前年度は特にそうでした。

 
▲庁舎2階奥の須崎市 文化スポーツ・観光課。

 

—-観光をテーマに須崎の町のキャッチコピーを作るとしたら、どんな言葉があると思いますか?

 やはり「海のまち・須崎」でしょうか。須崎と言えば海のイメージです。釣りや海洋スポーツも楽しめますし、シーカヤックやドラゴンカヌーなど色々なアクティビティができます。

 須崎市で一番高い山・蟠蛇森(ばんだがもり)の頂上からも太平洋がばーんと見えます。下界の須崎港もよく見えるんですよ。たぶん、私は海が好きなんですね(笑)。港付近の漁師さん達が作業してる風景も好きです。町の人たちが生活をしている、生きているという雰囲気がいいなと思います


▲蟠蛇森から海側を見下ろした風景。

 

—-観光の仕事をして、嬉しかった事を教えてください。

 嬉しかった事は、神奈川県新横浜の「新横浜ラーメン博物館」へ行かせてもらった事です。須崎名物「鍋焼きラーメン」の期間限定出店に伴って、パンフレットなどの配布作業に行ったんです。須崎PRの為に、パンフレット以外にもJAさんなどのご協力で農産物を一緒に入れていたら、「こんなにもらえるんですか!?」と驚いてもらえて、快くパンフレットも受け取ってもらえました。

その際に「須崎行ったことがあります」とか「また行きます」とか色んな人が話しかけてくれたんです。それがすごく嬉しかったです。渡す間の数秒で全く知らなかった人同士が、「須崎」というキーワードだけで繋がって、話ができるというのはすごいなと。「鍋焼きラーメン美味しかったです」と言われると自分が作った訳ではないけどめちゃめちゃ嬉しくて。自分が褒められたみたいで(笑)。須崎が褒められると自分が褒められたみたいな錯覚になりました。


▲須崎名物「鍋焼きラーメン」。卵、ねぎ、ちくわとシンプルな具と共に
土鍋に入った熱々ラーメン。

 

—-町の感想が直接聞けるって観光分野の醍醐味だと思いますよ。

 はい。あそこで話した人はほぼもう会わない人だと思うんです。あの一瞬の時間で出会えたというのは嬉しい事だなあと。私が須崎市のPRをしている事で、わざわざお客様の方から話しかけて頂いて、自身の話もしてくれた。それが嬉しくて、面白くて。須崎を知らない人もPRに行った事で、須崎を覚えてくれる。特産のミョウガやシシトウ、しんじょう君を覚えてくれる。すごいなって。

 

—-観光施設や事業者さんと違って、職員さんはお客様と直接話す事が少ないと思うので、貴重な経験だったのではないですか。

 そうですね。直接人と話す事が好きなので、めちゃくちゃ楽しかったです。受け取ってくれた人が、後でスーパーなどで須崎の名前を見て商品を買ってくれたり、こんなんもらえたよ、須崎っていう町があるんやねって、話をしてくれるといいなと思いました。

 

—-逆に失敗した事はありますか。

 聞かれた事に答えられない事でしょうか。名前だけ知ってて行った事が無いと細部まで答えられない。そうなった時は申し訳ないなと思います

 

—-松本さんは須崎市出身では無いんですよね。

 はい。高知県内の香美市土佐山田町出身です

 

—-須崎市役所に入ったのは、求人があったから?

 そうですね。須崎市役所は第一志望でした。大学の卒業論文で須崎市をテーマに書いたんです

 

—-ほう!? それはどうして?

 大学は地理学科というところに行ってまして、災害地理学を学んでいました。丁度東日本大震災があった3月は私が3回生の時期で、もうすぐ4回生という時にあの地震が起こりました。地震後、実家の母から地元紙の高知新聞が送られてきたんです。そこに須崎港が西日本で一番津波が来たという記事が載ってたんです。それがきっかけで卒論のテーマの場所を須崎にしました。須崎市について全く知らなかったので、卒論の為に資料を集めたい旨を書いた手紙を市役所に送りました。今思うと地震直後や4月の忙しい時期だったにも関わらず快く対応をしてくれました。資料も色々くださって、おかげで卒業論文を仕上げる事ができました。

 就活の時、卒論を書いたから須崎の事を知っていたので、須崎市役所へ入ろう!って思いました。すごい思い込みで(笑)。有難い事に拾ってもらえました。

 

—-すごい縁ですね、本当に。

 そうですね。あの3回生の時に新聞の記事を見なければ、須崎市の職員の方が対応をしてくれなければ、卒論で須崎市をテーマに書けなかった訳で。その繋がりで、私は今、須崎市役所の職員としてここに勤めさせてもらっています

 

—-須崎市との縁を感じますよね。仕事もやりがいがありますね。

 色んな仕事を面白がりたいなとは思います。面白がる努力、楽しむ努力をしようと。目の前の物事を流す事は簡単にできるので、それよりもその流れを止めて、手に取って持ってみようかと。その作業から何か生まれればいいのかなと思います

 

—-最後に、松本さんおススメの須崎市の観光スポットを教えてください

 はい。「ロゴスパーク シーサイド 高知須崎」です。令和4年4月に須崎市浦ノ内に新しく出来た施設です。アウトドアブランドのロゴスさんと須崎市は、コラボしながら観光を盛り上げようとしています。

 海が目の前のキャンプ場は「海のまち・須崎」ならでは。おしゃれなコンテナハウスや海が見えるBBQ施設があり、隣には須崎市が新設した遊具公園もあるので、初心者や小さいご家族連れの方でもお気軽にご利用できます。

 


▲おしゃべりが楽しい松本さん。ロゴスの雰囲気もお気に入りだそうです。


▲シンボルロゴの前ではい、ポーズ。
施設内のあちこちが、おしゃれなデザインで写真映えします。

 

○ロゴスパーク シーサイド 高知須崎(LOGOS PARK SEASIDE KOCHI SUSAKI)
〒785-0162 高知県須崎市浦ノ内東分2251番地
TEL:0889-59-0601
https://kochisusaki.logospark.jp

 

須崎市役所 文化スポーツ・観光課
〒785-8601高知県須崎市山手町1番7号
電話:0889-42-1150
https://www.city.susaki.lg.jp/

 

制作:(一社)奥四万十高知 ( インタビュー・撮影 / 笹岡 )

 

 

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