稲刈り体験ツアーを通じで感じたこと
日帰り百姓
~稲刈り体験ツアーを通じで感じたこと~
四万十町大正中津川の田んぼでは、10月の2日(日曜日)と23日(日曜日)の2回に分けて、稲刈りと脱穀の体験事業が行われました。
参加費は2000円(昼食(地元産おにぎり他)付き)ではあるものの、出来上がったお米(ひのひかり・十和錦)を一回参加毎に2キロも頂けるお得な体験ツアーでした。
稲刈りの方を主に取材させていただきましたが、田んぼに入っていきなり歓迎してくれたのは、マムシ!
うねうねと動いていたのですが、稲刈り前の小事ということで、首が切断させれていて一安心。
しかしスゴイ生命力です。
参加者の子どもたちがずっと見つめていたのが印象的でした。
稲刈りに入ると、参加者の皆さんは精力的に実った稲を借りはじめました。
稲刈りの機械を初めて使うという方もいて、恐る恐る動かしていました。
それを優しく見守る農家の皆さん。
刈り取った稲は、藁で縛って一まとめにします。
そのあとは半月後の脱穀作業のために吊し上げます。
量が多いとなると、大人たちが列を作って、リレー方式で稲を運んでいました。
見ていた子どもたちもだんだん慣れてきたのか、田んぼで刈り取った稲を大人にならって運んだりと勢力的に動いてくれました。
呼吸が合ってきたら声もはずみます。
お昼時を少し過ぎたくらいで、大体の収穫が終わりました。
3週間後の脱穀が楽しみです。
今回稲刈り体験ツアーが行われた中津川。
大正道の駅から川沿いに奥に4~5km入ったところにある小さな集落です。
だんだんと過疎化が広がり、田んぼを管理することが難しくなってきているのが今の中津川、そして四万十町の集落の現状です。
そんな中、今回、こういったみんなで農業を体験しようとする試みは、村の結束を強めたり参加者にこの土地を知ってもらって、交流を深めていきたいという思惑が一致したものでした。
企画された西本さんは、
「管理が出来なくなった田んぼを遊ばせておくのももったいないし、寂しいので、こうやって皆さんで耕して収穫して喜びを分かち合えるような機会をもっと作っていきたい。」と話してくれました。
農業に興味があってもなかなか触れ合えるチャンスは無いという方もいます。
そんな方には、是非日帰り百姓の体験イベントに参加して欲しい、使われなくなった田んぼをみんなで耕していきたいと感じました。
農業が衰退している点はあるけど、そこをうまく今回のように交流行事でプラスに変えていけるようにしていきたいですね。
日帰り百姓は稲刈りだけでなく、田植えも行います。
来年度は是非参加してみませんか?
中津川は自然豊かな場所なので、癒されに来るだけでも大歓迎。
バスだって走ってますよ!