戻り鰹の季節到来・中土佐町久礼大正町市場で味わう戻り鰹
高知・土佐沖の戻り鰹と久礼大正町市場
秋の訪れと共に海水の温度も下がり始め土佐沖で戻り鰹が釣れる季節となりました。中土佐町久礼の沿岸鰹一本釣り漁船は全部で５隻あり盛漁期になると毎日漁場と港を往復します。土佐沖の鰹の魅力は何といってもその鮮度!!。港の近くで鰹が釣れるからこそ味わえる鮮度。中土佐町久礼大正町市場で鰹を取り扱っているお店をご紹介いたします。
鰹ソムリエを目指す店主がいる鮮魚店・田中鮮魚
「そもそも鰹ソムリエって何ですか？」という疑問を田中鮮魚店店主田中隆博さんに聞いてみました。田中さんによると鰹は季節や場所によって味が変わるのはもちろん同じ日に同じ群れで釣れたでさえも１匹１匹味が異なるそうで、鰹ソムリエとは「鰹の身質を見極めお客様の好みに応じてお勧めの鰹を紹介できる人」だそうで鰹にかける熱い思いを感じます。そんな隆博さんが語る土佐沖の戻り鰹の特徴は、程よくのった脂と赤身の旨味の絶妙なバランスとのことで、見せて頂いた鰹には、赤身の中に脂が上品にのっています。これから季節が進むにつれさらに脂ののりも増してくるとの事で季節ごとに変化する味わいもその魅力だとおっしゃっていました。
稲わらだけで焼き上げた絶品・山本鮮魚店
山本鮮魚店のタタキの魅力は何といってもその香り！！稲わらの薫香がしっかりとついたタタキを味わうと、「タタキ＝表面を焼く作業」以外の重要性を認識させられます。山本鮮魚店店主山ちゃんは、お店で使う稲わらを自ら収穫するほどのこだわりようでタタキの香りにかける思いを強く感じます。その山ちゃんが語る土佐沖の戻り鰹のタタキの魅力は「脂がのって身が甘いながらもその脂はしつこくない」とのことで、確かに脂がのったタタキでありながらもしっかりと鰹のうま味を感じる事が出来ます。
自船が釣り上げた鰹を販売・中城丸
中土佐町久礼の鰹一本釣り漁船「中城丸」が釣り上げた鰹を自ら販売する中城丸。久礼大正町市場の魅力は何といっても漁師のおかみさんから直接魚を買うことが出来るところです。おかみさん達が扱う魚は旦那さんが営む漁法によって異なり鰹を扱う中城丸は、大正町市場の中でも貴重な存在です。鰹漁の最盛期でも毎日出店しているわけではないので、小さな台で鰹を売っているおかみさんを見かけたらぜひ声を掛けてみて下さい。とびきり新鮮な鰹を手に入れることができます。
