豊漁・豊作を祈願行事・中土佐町「ヨシオサン」須崎市野見の「潮ばかり」と言われる漁師町伝統行事

旧暦の1月14日に毎年行われる豊漁と豊作を願う行事「ヨシオサン」。真夜中の干潮時に行われるの「夜潮様」から「ヨシオサン」という呼び方になったと思われます。須崎の野見地区では「潮ばかり」と呼び、高知県の無形民俗文化財にも指定されています。

中土佐町「ヨシオサン」

中土佐町のふるさと海岸で見かけた事がある方もおられるのではないでしょうか?海にぽつーんと立つ竹。中土佐町では「ヨシオサン」と呼びます。

昔は夜中の行事でしたが、後継者不足もあり日中の干潮時に行うようになりました。短冊や飾り付けを少しお手伝いさせていただきました。「いっぱい付けちゃってよ~」「ぎょうさん飾っちゃてよ~」と話ながらみんなでわいわい取り付けました。

2月真冬の海に入り「ヨシオサン」を立てていきます。立てた2月10日中土佐町久礼地区は珍しく雪が降りとても寒い日でした。中土佐町よしおさん

小ヨシオという個人のお願いをする小さい竹も思い思いに立てます。

完成すると、お神酒やお供えをしお参りします。いつも遠くから見かけるだけだったので、近くで見ると冬の澄んだ空に風でなびく「ヨシオサン」は何だか神秘的でした。

よしおさんが倒れる方が沖側なら「豊漁」岸側なら「豊作」です。竹が倒れるのは1週間だったり10日もしくは1ヶ月かも・・・いつ倒れるかはわかりません。今回初めてお手伝いさせて頂きましたが、伝統行事が人手不足で消えゆくなか残して行きたい中土佐町の風景であると感じました。

須崎市野見地区「潮ばかり」

同日、夜10時須崎市にある小さな漁師町の野見地区「潮ばかり」の撮影に行ってきました。野見地区では今でも昔ながらの方法で行事を行っています。

野見地区の竹は長さ15mはあり、とても大きい!!竹がしなるほど飾りもたくさんついていて、重そうです。広場から200m先の「海辺の潮ばかり公園」に干潮時間の午前0時ごろに到着するように合わせ若者たちが運んで行きます。

真冬の寒空の中、はっぴを羽織っただけの若者たちが威勢よく運んで行きます。竹を根っこごと使用しており、その根側を先頭にし根を地面につけ、削りながら移動していきます。

見どころは町の数か所で「ひとつ~かつおのほう~りょう~をねがい~ふたついわしの~ほうりょうをねがい~」と昔から伝わるの唄に合わせて、若者たちが掛け声をかけながら潮ばかりの竹で地面をお餅をつくようにつくところです!潮ばかりの竹で地面をつくのは、地区内の悪霊を退散させる意味があるようです。

地元の青年たち額には汗が流れ必至に竹を何度も持ち上げます。その表情から竹がどれほどの重みなのかがこちらにも伝わってきます。その姿はとても勇ましく感動しました。そして最後に竹を揺さぶります、その時に竹についていた短冊がひらひら落ちてきます。この短冊が地面に落ちる前に取るとご利益があると言われ、地元の子供たちはみんな夢中になって取りに行きます。私たちも、短冊を取る事ができました~。

出発から1時間以上かけ、「潮ばかり公園」に到着し、いよいよクライマックスです。潮ばかりの竹は海の中に立てます。竹を立てる準備ができると、若者たちが真冬の海に飛び込んで行きます!!海に入った青年からは「ひやい~~~!!」と雄たけびが・・。風もビュービュー吹き、さぞ寒いと思います。

無事、立てることができました!! 野見地区でも倒れた方向が海側は「豊漁」岸側は「豊作」と言われております。

毎年この時期に行っている野見の「潮ばかり」は海上の安全祈願をするお祭り。今回、初めて見に行きましたが真冬の夜!!しかも海辺で風もよく吹く!!本当に本当に寒いです!!!その中で地元の伝統行事を残そうと頑張る地元の方の熱意を感じ感動しました。今回は事前のご紹介とはなりませんでしたが、高知の小さな漁師町に伝わる密かな伝統行事、次回旧暦1月14日ぜひ皆さんも見に行ってみてはどうでしょうか??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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