維新の門（群像）

梼原町にゆかりのある六志士に、坂本龍馬、沢村惣之丞を併せた八人の銅像が建立。

幕末の風雲急を告げる文久2年（1862）春、坂本龍馬は、勤王郷梼原から那須俊平・信吾父子の案内で盟友澤村惣之丞とともに、回天の偉業を夢見て脱藩しました。 この地からも吉村虎太郎、前田繁馬、中平龍之助が国境を越え維新の動乱の渦中に身を投じました。また、これらの志士を身を賭して支える掛橋和泉がありました。

それから年を経ること6年、明治維新は成り、近代国家が誕生しますが、そのとき既に八人の志士は壮絶な死を遂げていました。

いま山中に残る脱藩の道を行くとき、新しい時代の到来を信じ、大きな夢を抱いて峻険を掛け抜けた男たちの決意が偲ばれます。ここに志士の足跡が残る地を選び、八志士の群像を建て「維新の門」と名づけ、その功績と英姿を永遠に伝えます。近代日本の黎明は、この梼原の地より輝きました。

その郷土を誇りとする青年たちの情熱と維新の里の発展を希求する町内外の多くの有志の熱い想いが、この群像を建立しました。