久木の森山風景林

久木ノ森山風景林は中津川の渓谷沿いに約16万㎡の面積を持つ。良材の宝庫で知られた地域を伝える、多様な天然木で構成された貴重な森林域である。大正奥 地中津川には広大な御留山が広がり、住民の管理・伐採・搬出という役目のもとで、良材が梼原川・四万十川の水運を利用して京阪神へ移出され、藩の林業政策 を支えた。明治以降、御留山は国有林に引き継がれ、四万十川流域の林業の歴史を繋いできたが、久木ノ森山風景林もその1つである。
平成13年に、この森林 を旧大正町が「2001年の森」として購入。「2001年の森設置条例」を制定し、自然環境の保全、水資源の涵養など森林のもつ公益機能の啓発を図るとと もに、人々の憩いの場として位置づけた。桧の高齢木・複層林・混合林のモデル林として保護・育成するとともに、町の活性に結びつけようと、風景林では「ビ ンビ祭り」や「もみじ祭り」等の交流事業が催され、渓谷でのキャンプや川遊びが楽しめる。「久木の名水」が沸く森でもある。久木ノ森山風景林は、四万十川 流域の林業の歴史や森林の持つ価値を身近に学び体感できる存在であり、未来に伝えるべき重要な景観である。

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