日本最古の複層林

奥大道自然観察教育林は、現在は国有林となっているが元は土佐藩の御留山で、日本で最も古い複層林である。御留山とは藩政期の藩有林、複層林とは成長期の違う大きな木と小さな木が同時に成育している森林である。
 土佐は山国で、長宗我部の時代から良質の木材の産地として知られている。藩政期、土佐藩の仕置役・小倉少助が進言した「輪伐法」という森林経営法が、家老・野中兼山によって積極的な林業政策として展開された。
 藩は、良材を産出する山林を藩有林の御留山として管理し、そこで生産される木材の販売を、藩の貴重な財源とした。また、材木を伐採した山には積極的に植林が行われ、森林資源の確保も図られた。
奥大道自然観察教育林も、四万十川流域の奥山の多くが御留山とされた1つで、文化8年(1811)にスギとヒノキが植林されたと伝わる。植林から120年 余りたった昭和9年にその一部を伐採した後、改めてスギ500本、ヒノキ500本を植林し、旧藩造林を豊かな複層林にしている。奥大道自然観察教育林の景 観は、藩政期から「輪伐法」という森林経営法と山村住民のたゆまない努力によって山林が守り育てられたことを理解するうえで、貴重な存在である。

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